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万世橋駅 高架
昨日、『マーチエキュート神田万世橋』がオープンしました。
7年前まで交通博物館(2006年5月14日で閉館)があった一帯の再開発によるものです。
あれからもう7年・・・
さらに遡れば、もともとは万世橋駅(明治45年開業)があった場所です。

万世橋駅 初代駅舎

初代駅舎は辰野金吾が設計したのもので、そのころの写真を見ると、なんか東京駅に似てる?と思うのは赤レンガだからってだけじゃないようで、東京駅を造る前の小手調べというか、前哨戦というか、習作というか・・・ま、そんな位置づけ。
かなり立派な駅舎だったものの、関東大震災で駅舎がほとんど焼失したり、後に東京駅・神田駅の開業や御茶ノ水駅の移転であまり利用価値がなくなってしまい、昭和18年に廃止されてしまいました。

それから70年。今回の『マーチエキュート神田万世橋』のオープンによって、旧万世橋駅の遺構であるホームへ続く階段が一般開放されているそうです。

万世橋駅 遺構その1私はまだエキュートに行ってませんが、交通博物館の閉館前に特別公開があり、その時に遺構を見てきました。
閉館間際ということで、入場者で長蛇の列だったのを覚えています。
入場者には、特別記念切符「再現硬券シリーズ~今はなき旧万世橋駅発~」というのが平日500枚、土日800枚配られたというのも人気の一因だったと思うのですが、遺構の特別公開は予約制で、こちらも大人気。見られたのは3週間後くらいでした。
当日はどこか忘れましたが、奥の方の扉から遺構へ。扉が開くとまずは公開にあたってのボランティアの控え室(昔の駅長室?)で、普段使っていなかったせいか、ぷうんとカビくさかったような。
←特別公開時の階段。開業時に造られた花崗岩を切り出したもの。今も当時のまま公開されているそう。

万世橋駅 遺構その2万世橋駅 遺構その3
万世橋駅 遺構その4万世橋駅 遺構その5
壁の白いタイルは当時最高の技法ではられ、目地を良く見るとかまぼこ型に仕上げられている

遺稿に入るとまず「ここは、かつて、駅だった」とかいうキッチコピーで始まる7分間の簡単な駅の変遷紹介ショートフィルムをみてから、さらに奥へ行き、昔ホームだったところを見ました。
今は電車を真近に見られるカフェになってます。鉄っちゃんにはたまらないんじゃないかな。。。

交通博物館 正面 交通博物館 階段
博物館は3代目の旧万世橋駅舎(昭和11年)の基礎を流用したもので、ル・コルビジェのアトリエで働いたことのある鉄道省東京改良事務所の技師・土橋長俊が設計したと言われています。
半円状の階段フロアなど、モダンな建物でしたが、その角度で外観撮るのを忘れてしまいました。残念。
階段の手すりには何やら突起のデザインがついています。

交通博物館 展示品
博物館には辰野金吾の中央停車場の想像図も展示されていました。

肉の万世 「パーコーメン」(今日のおまけ)
万世橋の反対側には「肉の万世」のビルがあり、地下から10階まで、手を変え、品を変え、万世のいろんなブランドのレストランになっています。それも結構すごいけど、万世といえばやっぱり一番は「万かつサンド」かな? かつて博物館の別館でも売っておりました。
そして万世のHPでなんと! 「万かつサンド」のペーパークラフト発見!! 「パーコーメン」もある!!! 
さらに、「万世ミニソフト」とかはまだ分かるけど(←いや、ソフトクリームをペーパークラフトにする意味が分からない。)、ほかに、「開運おせち」とか「忘年会セット」とか、はたまた「雨の日もたのし」とか・・・どんどん万世から離れてマス。趣味で作っているとしか思えないぜよ。
万世の楽しい楽しいペーパークラフト http://www.niku-mansei.com/contents/05club/papercraft/paper_katusand.html
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グラシアニ その2

先ほど主人が「あ!そう言えば、言わなきゃいけないことがある」と言うので、一体何事かと思ったら、なんと・・・あのグラシアニが燃えてしまったと。

「14日午前5時半ごろ、神戸市中央区北野町4、レストラン「グランメゾン グラシアニ 神戸北野」から出火、木造2階建て延べ336平方メートルを全焼した。生田署によると、建物に住人はおらず、けが人はなかったが、延焼の危険があったため、付近の8世帯15人に避難を呼びかけた。このレストランでは、7日早朝にも歩道に面した建物脇で紙片が燃える騒ぎがあり、同署が関連を調べている。(神戸新聞 2012/02/14 08:54)」

レストランとしてもおいしくて素敵な空間だったのにとても残念です(今夜はバレンタインということで予約もいっぱいだったそう)。
モーガン邸もそうでしたが、どうも放火らしいです・・・。まったく許せない行為です。

ウィキペディアを見たら、早速「2012年2月14日に発生した火災で全焼した」と追記されていました。
素早い対応は素晴らしいけれども、なんか悲しい。。。

(関連記事) 2009.10.10 ●グランメゾン グラシアニ 神戸北野

グラシアニ その1

グラシアニ その3

グラシアニ その6 グラシアニ その4

グラシアニ その7

グラシアニ その8

グラシアニ その5

グラシアニ その9

グラシアニ その10

グラシアニ その11
本郷館 全体
京都から帰って来てからいまいち体調が優れなかったので行く気はなかったものの、長らく取り壊し問題で揺れていた本郷館がついに明日から取り壊しが始まってしまうし、なんだか今日はとっても涼しい・・・ということで見に行ってきました。

本郷館は明治期に作られた大規模な下宿屋さん。最大の特徴は木造で3階建てなこと。
今の建築法では木造3階建てだと許可がおりないということで、一度壊してしまうともう2度と建てられないという意味でも貴重ですが・・・やっぱり壊されちゃうみたいですね。
署名活動などもありましたが抗うことできず。
本郷館 窓本郷館 塀本郷館 側面本郷館 塞がれている

今日は最後の日とあってか、見学者が結構集まっていました。三脚をセットして本格的に撮影しているおじさんもいましたが、全体的には若い人が多かったような?
「下(基礎)はレンガなんだね。ってことは頑丈なの?」「いや、レンガだから脆いんじゃない」
・・・なんて会話からすると、建築マニアより、普通の人(?)が見に来ていたような。
前日、前々日に新聞に載ったので、それを見てみんな来たのかな。

本郷館 唐破風「(古い注意書きを見て)住んでる人がいますって書いてあるけど、どこから入るんだろうね」
と言っている人もいました。
唐破風の入口が塞がれていたので分かりにくくなってたのですが、最後の住人はいつまで住まれていたのでしょう。


3階建てだからというだけでなく、月日の流れが生み出す存在感が醸し出されていました。
坂の下から見ると鋭角でとんがってます。窓もいろんな形があり、壁もでこぼこと均一でなく、建物の歴史が刻み込まれているかのような。
取り壊して、その後何が建つのでしょうかね。。。
本郷館 坂の下から

近所の求道会館や宮前青果店では街角展示「わたしの本郷館」が開催され、本郷館の写真や思い出を語る文章などが展示されていました。
求道会館宮前青果店

(建築データ)
竣工 :1905年(明治38年)
所在地:東京都文京区本郷6-20-3
構造 :木造3階建て
備考 :2011年8月1日取り壊し

鳳明館(今日のおまけ)
本郷館の向かいには「鳳明館」という登録有形文化財の純和風旅館があります(画像奥は本郷館)。
1泊だいたい4000円台~7000円台。
素泊まり・バス・トイレ無しというのは今どきではないかもしれませんが、趣深くていい感じです。
泊まってみたい気もしますが・・・なにせ自転車で来られるところに住んでますから・・・(^_^;
同潤会代官山アパート跡 公園代官山にはほとんど近代建築がないのですが、今は代官山アドレスとなっている同潤会代官山アパート跡が駅の改札を出てすぐ右の陸橋を渡ったところにあります。
同潤会は、関東大震災後の1924年に設立された住宅供給を目的とした財団法人でした。同潤会アパートとしては代官山よりも、青山アパートや大塚女子アパートが有名です。

階段を降りると、公園があり、先日アド街っく天国で放映されていた鯉を描いたタイル発見!
同潤会代官山アパート跡 タイル

(絵の脇の説明文)旧同潤会代官山アパート 文化湯 タイル絵
昭和2年(1927)、この地に旧同潤会代官山アパートが建てられました。アパート内には銭湯もあり
「文化湯」と呼ばれ、アパートの住人だけでなく、近隣の多くの人々に利用され、親しまれてきました。
このタイル絵は、昭和30年頃「文化湯」が改装された際、壁面に飾られていたものです。九谷焼で、客がたくさん「来い」という願いが込められ、鯉が描かれています。長く愛され続けた「文化湯」をいつまでも後世に伝えたいと、ここに移設しました。
                                    平成12年8月 渋谷区


そぐそばのスーパー、大丸ピーコックの脇のトンネルのような通路の壁には、かつての「同潤会代官山アパート」のパネルが飾られています。
建て替え前はかなり老朽化していて、実際に住むのはかなり不便だったようですが、ツタのからまった趣のある佇まいですね。展示場所は薄暗いです。夜景に強いデジカメだったので割りとハッキリ撮れましたが、どうしてもブレてしまいました。
同潤会代官山アパート1同潤会代官山アパート2
同潤会代官山アパート3同潤会代官山アパート4
同潤会代官山アパート5同潤会代官山アパート6
同潤会代官山アパート7同潤会代官山アパート8

同潤会代官山アパート9(建築データ)
竣工 :1925(大正14)年
所在地:東京都渋谷区代官山町
構造 :鉄筋コンクリート造、地上3階

代官山アドレス

(今日のおまけ)
今回はポール・ボキューズで東日本大震災のチャリティーディナーがあり、代官山へ来たのでした。
おいしいものを食べられて、なおかつ食事代の全額が被災地支援に寄付されるという一石二鳥の企画。
ボキューズのスペシャリテで構成されたコースで大満足でした。
ポール・ボキューズ料理もさることながら、室内装飾がバリバリのアール・ヌーボーですごいです。
アール・デコでは東京都庭園美術館が「奇跡の館」としてものの見事に具現化していますが、これだけ大規模のアール・ヌーボーは日本ではあまりないのでは。ルネ・ラリックなどを見た後にここで食事するとその日は1日アール・ヌーボーに浸れそうです。
画像は待合室。披露宴を扱う店だけにかなり広い待合室でした。