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上野駅 今回訪れた「ブラッスリー・レカン」は上野駅アトレレトロ館内にあるフレンチ。

上野駅は90年代に、ちょうど東京駅と同じように、一時は建て替えて高層化しようといった発案も出されたようですが、運良く(?)バブルがはじけて建物は残りました。ただ、それまでにも増改築を重ねており、原型はあまり残っていないようです。
今、近代建築の名残があるのは、中央改札口を出てまっすぐ行った左手のアトレレトロ館。2002年に改装されて今はこぎれい。
エレベーターで2階に上がると、天井や柱に昔の意匠を見ることが出来ます。
上野駅アトレレトロ館2階 上野駅アトレレトロ館2階
上野駅アトレレトロ館1階

「ブラッスリー・レカン」は1階の奥まった所にあります。一見するとごく普通のお店ですが、こちらは昭和7年に創られた上野駅貴賓室を改装したもの。
中へ入るとまず出迎えてくれるのが3連アーチのステンドグラス。実はここがお店で一番華やかな部分。ここはまだ貴賓室ではなく次の間??というか奥の部屋への通り道というか。現在はテーブル席が置かれててこちらで食事することも可。
ブラッスリー・レカン全景 ブラッスリー・レカン入口 その2
ブラッスリー・レカン入口 その1

貴賓室 奥の角案内されて奥の貴賓室へ。東京駅に天皇専用の玄関があるように上野駅にもこのような空間が設けられていたことに時代を感じます。
ただ、そんなに長居する性格の場所ではないためか、部屋は狭め(個人宅なら申し分ないでしょうけど)で装飾もシンプルで、これといったものは鳥と木をあしらったマントルピースくらい。しかも、イスに邪魔されてほとんどみえません。さらにレストラン側の経営上の問題でしょうが、天井の高さはもちろんあるものの、テーブルがかなり押し込まれていているし、お昼時で混んでいたせいか、ちょっと圧迫感があります(レストランになる前にはなかった鏡を入れることでそれを緩和させているようです)。

貴賓室マントルピース

貴賓室マントルピースアップ貴賓室 シャンデリアはレストランになる前と同じ貴賓室 奥から出入り口方向貴賓室 以前は鏡はなかった


今回のように軽いランチで訪れたならまだ、まあいいか・・・と許容範囲ですし、夜もコースが2900円からと気軽ではありますが、夕方からはサービス料が発生する分、ちょっとCPは悪いです(老舗のレカンブランドだから取って当然としているのか・・・?)。
ランチメニューはA~Cコース(\1,600-\2,300 ほか、シェフお薦めコース\3900)に加えライスdeフレンチ(\1,500)が2種ありました。今日は一番ノーマルなAコースをオーダー。

パン2人分パンプキンスープ

(ポタージュスープ)
パンプキンスープ。裏ごしが丁寧過ぎず、ほんのわずかにザラッとする感じの仕上げでかぼちゃの味がしっかりでています。ただ、これとシナモンの取り合わせは幸福なマリアージュとまではいかないような。。。

メインの若鶏メイン(魚)

(魚料理 又は 肉料理)
日替わりで本日はスズキの白ワインソースとバジルのクーリ、又は若鶏もも肉のグリル 海老風味ヴィネガーソース。
若鶏をチョイス。口に入れると炭火焼きの香ばしさと多少焦げた部分の苦味が広がります。ソースはアメリケーヌ風。このソースが大好きな自分にとってはもうそれだけで満足しちゃいそう。。。
オリーブオイルで火を通した厚いズッキーニもほのかな甘みがあってなかなか。2つと言わず3つ4つ食べたかったなぁ。。。
それから、パンは、フランスパンと甘みのある丸パンでこちらもおいしかったです。

キャフェ(キャフェ 又は 紅茶)
ここのコーヒーはカフェではなくキャフェと明記してある(笑)。
銀ブラの語源になっているカフェ・パウリスタの名刺には「鬼の如く黒く恋の如く甘く地獄の如く熱きコーヒー」と書いてありますが、ここのキャッッフェーは「鬼の如く黒く恋の如く苦く地獄の如く熱きコーヒー」ですわ。めちゃめちゃ濃かった・・・。思わずミルクと砂糖を入れまくり、そしておいしー。

前回食事をしたとき、メインがえらくしょっぱくって、「(雲じい風に)なんじゃこりは!」と、ひどくがっかりしたのですが、今回はどれも良かったです。まあ、日によって当たり外れがあるということでしょうか。。。

それと気付いたことが2つ。老舗系列レストランならではなのか、客層がやや高めなのと、女性の一人客が結構多かったこと。上野へ一人でお出かけの際もどうぞ!

近代建築度:★★
アクセス度:★★★★★
料理    :★★★

レカン(今日のおまけ)
レカンは30年以上もの歴史をもつ老舗フレンチレストラン。本店は銀座にありますが、今回のお店のほかにも銀座にもう一軒「ロテスリー・レカン」があります(日本橋コレドにあった「キャトリエム」は閉店)。
ほかのお店は1回づつしか行ったことがないので一概には言えませんが、空間の広さとお手頃感では「ロテスリー・レカン」が一番利用しやすそうです。
と言いつつ、近代建築を愛するわたくしはなんだかんだ言ってブラッスリー・レカン再訪の確率が高いそう。。。

(建築データ)
竣工 :1932年(昭和7年)
所在地:東京都台東区上野7-1-1
設計 :鉄道省工務課技師・酒見佐市
施工 :大林組
構造 :地上2階、地下1階、鉄筋鉄骨コンクリート

(店舗データ)
●ブラッスリー・レカン
住所  :〒110-0005東京都台東区上野7-1-1 アトレ上野レトロ館1F1020
営業時間:11:00~23:30(L.O.22:30)
定休日 :無休
電話番号:03-5826-5822(予約は夜のみ)
サービス料:10%(16:30以降)

参考文献:東京人2002年2月号、
都市の記憶〈2〉日本の駅舎とクラシックホテル都市の記憶〈2〉日本の駅舎とクラシックホテル
(2005/05)
鈴木 博之小沢 英明

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