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トリアノン(李王家東京邸)
トリアノンはグランドプリンスホテル赤坂の旧館であり、ホテルが3月末に取り壊されるのと合わせて閉店となります。
今年はエノテカピンキーリも閉店、同じく3月末にロオジエも閉店とグランメゾンが相次いでなくなってしまいます。でもなくなって寂しいのは近代建築のトリアノンだけ(笑)。エノテカピンキーリもロオジエも、箱物が変わっても意味のあるレストランですけど、トリアノンはこの場所あってのトリアノンですから。

そのまま旧館だけ営業してほしいとも思いましたが、お店の方によると、ほんのすぐそばでホテルの取り壊し工事となると、こちらの建物に何かしらの被害があるかもしれないので、移築も考えられているそうですが、これは忌々しき問題です。建物は基本的には建ったその場所に在り続けるのが一番。かと言ってそのせいで工事中なにかあったら困りますし。移築するにも場所がどんなか分からないですし。。。。一体どうなるんでしょう。
さらに、新しいビルが建ったあとも、トリアノンが再開するという話はまだなく、閉店後、食器や家具などはほかのプリンスへ移動されるんだそう。どんな形にせよ、一般に開放された建築であってほしいです。
トリアノンへの階段1

画像の階段左にはバーナポレオンがあり、レストランは2階となっています。
階段の親柱がとっても凝っています(凝り過ぎとも言える)。これだけの細工がしてある親柱は珍しいのではないでしょうか。

トリアノンへの階段2
レストランへと続く踊り場のステンドグラス。こちらは割にシンプル。

入って真っ直ぐ進んだ廊下突き当たり

レストランへ入って真っ直ぐ突き当たったところのステンドグラス。ここに行くまでに、右脇にウェイティングルームがあります(画像はマントルピース総覧にUP)。

今回はランチコースのヴェルサイユ(8,090円、税・サービス料込)を頂きました。

(お食事前の小前菜)トマトのピューレ、サーモン、マグロ、ソースは香草のオイル・人参ピューレ
マリー・ローランサンのメニュー お食事前の小前菜
サイコロ状のサーモン、マグロ、トマトのジュレが正方形になるように並べられており、中央にウニがのせられています。ここでの白眉はトマトジュレ。サーモンの後に食べてしまうと気付きにくいのですが、透明に近いジュレからは確かに、かすかに、トマトの酸味と風味がする爽やかな一品です。

冷菜その1(冷菜)甲殻類のレムラード サラダ仕立て 柚子の香りと軽やかなクリームソースで
これはまず、その外観に驚嘆。金箔とキャビアで見立てた黄金の葡萄、王冠のようなフォルムに赤と緑の色鮮やかな中心部。そして繊細な工芸品のような円を描くモザイク状の環。また、円盤のような白い網状ものは米粉を熱してうまく加工したものだそう。食べると米粉と分かりますが、糸引きしたような見た目は、あまり伸びなさそうな米粉とイメージが繋がらなくて、何か特別な技法で作っているのでしょうか。
この一品を仕上げるだけで、一体どれだけの手間がかかっているのかなあと、ため息が出そう・・
・・と同時に、冷菜だからこそ、凝った細工が可能だということに改めて気付きました。

冷菜その2 冷菜その3

パンとバター入れ(パン)1つ目:シャンピニオン 2つ目:クルミ入りパン 3つ目:バゲット
どれもおいしく、パクパク3つ食べちゃいました。添えられているバターがまたいいです(こちらもお客様によくほめられるそうです)。「無塩バターだね」、と言うと「え?少し塩分入ってるんじゃない?」と返って来たので、バターだけで食べてみるとやはり無塩です。そしてバゲットだけで食べてみて分かりましたが、こちらのバゲットはやや塩味が強いです。それで無塩バターと食べるとほんのり塩味になっていいんですね。

(温菜)フレッシュフォアグラのポワレ レンズマメ 洋梨のコンポート 蜂蜜ソース
フォアグラのポワレ
トリアノンといえばフォアグラが有名だそうで、その評判に違わぬものでした。食材の鮮度を生かして軽く焼くにとどめ、中はとろっとしています。蜂蜜のほんのりした甘みともよく合い、久しぶりに最上のフォアグラを頂きました。

(魚料理)数種のスパイスをまぶしてポワレした”あんこう” 九条葱のエチュベ バルサミコのヴィネグレット
あんこうのポワレ
あんこう、九条葱のクリーム煮、バルサミコのソース。この取り合わせはマリアージュとまではいっていないように思いました。特に葱とクリーム。おいしいと言えばおいしいのですが、単体としてもあんこうとの複合としても、ちょっと微妙な感じです。しかし、あんこうは他の魚では見られない厚みといいむっちりとした弾力といい、あんこうならではの良さが楽しめました。

(肉料理)
和牛肉のロースト 彩り野菜のエチュベ シンプルなジュと共に(グレイビーソース)
or
フランス シャラン産鴨胸肉のエギュエット オレンジ風味の赤ワインソース

和牛肉のロースト
シャラン産鴨胸肉のエギュエット
2人でそれぞれ和牛(画像・上)と鴨(画像・下)をオーダー。ギャルソンが後で話していたことには、鴨はクリスマスに向けて良いものを仕入れ、自信のあるものだったようです。確かにシャラン産と言えば一大ブランドで(というか私はそれしか聞いたことがないだけですが・・・)いいものだとは思うのですが、ちょっと焼きすぎかも・・・。
副菜はカリフラワーを紫に染めたりしてあって一番手間かかっているし、盛り付けの土台をマシュポテトにするという、ちょっとおもしろい事もしておりましたが、全体としての盛り付けは散漫な気もします。ちなみに、牛肉の方も火が入りすぎだった模様。。。

(デザート)パティシエからの贈り物
クルミの入ったアイス
クルミの入ったアイス。見た目、シンプルですが、クリーミーで美味。他のお客様にもとても好評だそうです。こういう例えは良くないかもしれませんが、中に入っているクルミが、コストコなどで売っていそうなキャラメルでコーティングされたでっかいポップコーンみたいな味と食感で、それがまた良かったです。

紅茶(飲み物)
紅茶を頼んだのですが、えらく渋かったです。
一人一人分入れてくれる訳じゃないみたいですね。。。





サヴァラン(今日のおまけ)
ロオジエはミシュラン三ツ星獲得という肩書きもいらぬほど有名なレストラン。今回の閉店は店の入っている資生堂のビルの建て替えに伴うもので、ビルが出来上がったら再開される予定だそうですが、現在のシェフとの契約はここで一旦切れるみたいなので、再開後、今のレベルを維持できるのかな?というところが野次馬的に興味津々です。
現在のロオジエはお皿やオブジェがモダンというか、ちょっと前衛的な感じで、近代建築の重厚感が好きな自分にはあまり合いませんでした。あと、何がおいしかったかも意外と覚えていない・・・。ただ、サヴァランが印象的でした。大きなお皿の中で黄金に輝くサヴァラン。
もいっかい食べたい。。。

ロオジエもトリアノンも行くならあと3ヶ月です!

近代建築度:★★★★★
愛惜度    :★★★★★
料理    :★★★☆

(店舗データ)
●仏蘭西料理トリアノン(2011年13月末日閉店)
ランチ :11:30A.M.~2:30P.M.【予約制】(ラストオーダー 2:30P.M.)
ディナー:5:30P.M.~9:30P.M. (ラストオーダー 9:00P.M.)
定休日 :水曜日
TEL   :03-3234-1111(代表より)
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