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桃乳舎 全体

今日はぺんてるの本社で今週しかしてない絵画展を見にきました。
それならすぐ近くにあるこちらの「桃乳舎」でランチを食べようと久しぶりに入店。

桃乳舎は明治22年にミルクホールとして創業したようです。ミルクホールというのはデジタル大辞泉の解説によると「牛乳やコーヒー・パン・ケーキなどを供した軽飲食店。明治末期から昭和初期にかけて流行した」とのこと。近所の蛎殻町にはその名もズバリの「MILK HALL 愛朋社」があります。こちらは現代的な造りなので、まだ入ったことはないのですけれども小倉アイス最中が人気のようです。

桃乳舎 「桃」話それましたが、そんな訳で名前からもミルクホールだったことが分かる桃乳舎。
なんだか艶かしくもある店名ですなあ・・・。
建物上部にその桃の意匠があります。
「乳」は分かるとして、この「桃」の由来はなんでしょうね。中国では、桃は仙人や不老不死になれるフルーツだったり、桃源郷という言葉があったりで、縁起のいい食べ物だから?

桃乳舎 柱

他に目を引くデザインは柱。土台がなく下が丸くすぼまっているのが、いかにも看板建築の自由なデザインで良いです。
今日は窓が開いていて、奥に障子が見えました。ファサードだけ洋風で、中は昔ながらの日本家屋・・・という、これもまた看板建築の典型ですね。
なお、建物は昭和8年竣工のようです。スクラッチタイルが使われていることからも、ちょうどその頃かと思われます。

さて、お食事のほうですが。こちら、証券会社のメッカ・茅場町に近いため、株取引の前場が終わる11時を過ぎるとすぐ混んできます。中は4人がけのテーブルのみでカウンターがないため、一人だとちょっと入りづらいです。しかも客層はほぼ100%サラリーマンなので、女の人も入りづらいです。しかも夜はやってないし、平日しかやってない。意外とハードルの高い店であります。

桃乳舎 店内 桃乳舎 床

しかし、個人的にはかなりお気に入りのお店。この店名に味のあるファサード、そしてなんと言ってもその安さ!
モーニングセットがないのでコーヒー¥250とサンドイッチ各種¥230を食べるとそれほどお得感はないですが、お昼の日替わりランチは¥480円。安いです。同じ値段だとハンバーグライス、オムレツライス、ハムエッグライスなど。一番高いものでもエビフライライス¥680(すべて税込み)。
家賃と人件費がかからない家族経営だからこその値段かと思いますが、このままずっと、この雰囲気でこの値段で続いていってほしいものです。

桃乳舎 ランチ

今回食べたのは日替わりランチ。ランチの内容は壁に貼ってあり、今日はメンチカツ&ミートスパゲティ。後から入ってきたおじさんは「ライス抜きでミート大盛り」と言ってました。そんな注文の仕方もアリのようで。
銀色のプレートにのって料理がやってきます。こんなところもレトロ感。そしてスパゲティもお箸で頂くのもレトロ(箸袋の「桃乳舎」の字がまたいいです)。
粗めのパン粉のメンチカツはサクッと揚がっていて香ばしく、自家製の証明のような茶色く、具がこれまた粗めのミートソースもなかなかおいしい。これで汁物がつけば完璧ですが、まあ、480円ですから、十分でしょう。

看板建築飲食店の殿堂、ひいてはB級グルメの殿堂、「桃乳舎」でした。

桃乳舎 2階(店舗データ)
●喫茶・軽食 桃乳舎
住所:東京都中央区日本橋小網町13-13
営業時間:8:00~17:00
定休日 :土・日・祝
TEL    :03-3770-3690

近代建築度:★★★
CP     :★★★★★
料理     :★★★☆


(今日のおまけ)
文具メーカー「ぺんてる」の本社ビルで現在、自社の画材を使って描かれた「現代大家作品展」が催されています。展示は画材別に「くれよん・パス」「水彩絵具」「ぺんてる絵具」などと分かれており、画材の風合いを認識しながらじっくり見ることができました。

「開運なんでも鑑定団」に社長が応募したフェルナン・レジェの作品が2000万円と鑑定されていましたが、そちらもその時の映像と共に展示されていました。もともと創業者・堀江幸夫の生誕100年ということで前から開催の構想はあったようで華を添えた形になりましたね。
私が見に行った時にはちょうど社長がいらっしゃり、映像をみて気が付きましたが、放送時と同じシャツでした(笑)。
ほかにも、もしかしたらレジェよりも高額の値がつくのではないかというブラックや山下清の作品も。
個人的には萩野康児の「無題(ベニス)」のゴンドラが生き生きと描かれていて良かったです。

ぺんてると&カズヲスタンドちなみに、画像のぺんてる本社の手前に写っているGSは「出光 日本橋カズヲスタンド」。
タクシーに乗っている時に運転手さんに教えてもらったのですが、戦前戦後の大スター、長谷川一夫さんが経営していたそうです。
この場所、戦前は「吾妻亭」というフランス料理屋でした。

●「堀江幸夫 生誕100年 現代大家作品展」
場所:「ぺんてる」本社(中央区日本橋小網町7)1階
期間:2011年8月22日~27日
時間:9時~17時(最終日は15時まで)
料金:無料
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