ランチの後、芝川ビルへ向かう途中で見かけた建築は。。。

●戎屋北野
戎屋北野 全体 戎屋北野 コーニス
化粧品販売の会社の建物のようです。
コーニス(建物の外壁上端)の模様を良く見ると、「北」がデザイン化されています。
さらに良く見るとその間の窪んだところも「の」に見えます。
「北の北の北の北の北の北の」という感じ。

竣工 :1930年(昭和5年)
所在地:大阪市中央区道修町4-5-9

●大阪ガスビル
大阪ガスビル
安井武雄の最高傑作と言われているビル。午前中に見た大阪倶楽部とは作風が全く違いますが、同じ安井作品。

この日最後に見た同じ安井作品の高麗橋野村ビルディングはトーテムポールがあって大阪倶楽部を連想させ、角の丸みは大阪ガスビルを連想させます。

高麗橋野村ビルディングについてはこちらをご覧下さい。
東京で見られる安井作品はこちら

(建築データ)
竣工 :1933年(昭和8年)
所在地:大阪市中央区平野町4-1-2
設計 :安井武雄事務所
構造 :SRC造8階建

●SPORTS3110
SPORTS3110
現在はスーパーフィートカスタムショップ・・・だそうです。
もともとは何の建物だったかわかりませんでしたが、三連アーチや上部はスクラッチタイル、正面部分
がモルタル(?)でL時を組み合わせたような変化のある建築になっています。
所在地:大阪市中央区淡路町3-6-12

●清水猛商店
清水猛商店 全体 清水猛商店 1階部分

清水猛商店 2階部分家具・室内装飾を商うお店。側面が駐車場なので看板建築なのが良く分かりますが、奥には 庭・住居棟が続いています。縦に細長い京都の鰻の寝床みたいな。
ファサードはとても賑やかで、1階の両脇は赤レンガ。その上にちょろっと瓦屋根。
庇に金属製の吊り材。2階に三連アーチ窓の組み合わせ。
仕事の取引が縁で住友銀行に設計を依頼したようで、担当したのは小川安一郎。この人は住友で室内装飾を扱っていたそうで、それでこの凝ったファサードとなったのでしょうか。

(建築データ)
竣工 :1924年(大正13年)
所在地:大阪市中央区淡路町3-5-6
設計 :住友工作部(小川安一郎)
構造 :木造3階建

●芝川ビル
こちらは江戸時代から芝川家のお屋敷があった土地で、4代目当主・芝川又四郎のときに現在のようなマヤ・インカ風のビルにしました。デザイン的にライト風?と思いますが、施主の芝川又四郎がこのような装飾を採用したのは、自身が古代中南米風の装飾が流行っていたアメリカを旅行したことによる感化なのか、あるいはライトを手本にしたのか。詳しいことは不明です。
 
芝川ビル 全体
正面のレリーフは2009年にHOPEゾーン事業による修復工事で復元されたものです。
竜山石(たつやまいし)は彫刻しやすい反面、その柔らかさのため脆く、修復前はほとんど崩れて原型が分からない状態でした。

見学禁止のビル(普通にショッピング、飲食店には入れます)なので中の画像はアップしませんが、服屋さんの部屋にはたいそう立派な暖炉がありました。
ビルなのに邸宅みたい・・・と思っていたら、もともとこのビルは芝川家の自家用に建てられたようです。ただ、芝川又四郎は教育に関心があったそうで、出来て2年後の昭和4年には「芝蘭社家政学園」にしています。これは今で言うと花嫁学校(逆に今そんなの無いかも?)とか短大みたいなもので、戦前の昭和18年まで続きました。

芝川ビル ドライエリア地下が1階ありますが、外にドライエリアが見えます。ドライエリアというのは、ウィキペディアによると「地下室を持つ建築物の外壁を囲むように掘り下げられた空間のことで、「空掘り(からぼり)」ともいう。ドライエリアを設ける目的は、主に地下室の環境の改善であり、採光・防湿・通風の確保・閉塞感などの解消・避難経路の確保など・・・」
現代の建物ではあまり見られないものかも。ちなみに地下は芝蘭社家政学園時代、調理室でした。今も地下にベトナム料理屋さんとコーヒーショップが入ってます。

芝川ビル 玄関扉がすごく頑丈です。
大阪倶楽部は毎週TVにも出演するような一流の人々を招いて今も講演会を行っています。その講演会でかは分かりませんが、大阪倶楽部の設計を請け負った片岡建築事務所の片岡安も鉄筋コンクリートの耐震・耐火性などについて講演をしたようです。
関東大震災により火事・地震を懸念していた芝川又四郎はこれを聞いて鉄筋コンクリートへの建て替えを決めたそうです。おかげで今も無事残っているわけですね。

(建築データ)
竣工 :1927年(昭和2年)
所在地:大阪市中央区伏見町3-3-3
設計 :渋谷五郎(基本計画・構造設計)、本間乙彦(意匠設計)
構造 :鉄筋コンクリート造 地上4階、地下1階
施工 :竹中工務店
備考 :登録有形文化財

(参考文献など)
芝川ビル公式サイト

大大阪モダン建築大大阪モダン建築
(2007/10/20)
不明

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