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見学会2日目は中央公会堂からスタート。

●大阪市中央公会堂 
中央公会堂 全体

大阪のシンボル的な建築と言ったらやはり中央公会堂です。 「その1」で紹介した中之島図書館は住友家からの寄付で建てられましたが、こちらは株で財を成した岩本栄之助からの寄付で建てられました。
建設にあたっては指名方式のコンペを実施。17人指名したうち13名が期限内に応募したそう。
一等当選したのは当時29歳の最年少・岡田信一郎だったのですが、応募者には伊東忠太・武田五一・長野宇平治と建築界のビッグネームが名を連ねています。

若い岡田にとって中央公会堂は出世作となった訳ですが、実際の建物は岡田の案に審査員だった辰野金吾が手を加えたものになりました。岡田案の透視図と実物を見比べてみると、透視図がもっと華美というか、装飾が多いのに比べ、現物はシンプルになった感じ。原案を踏襲しているので、素人から見ると印象としては別に問題ないように思えますが、本人からするとどうなんでしょう。
絵画の世界では師匠マネが弟子モリゾの絵にガンガン加筆して、大変立腹した(しかも出品したくなかったのに結局サロンで入選してしまった)なんていう有名なエピソードがありますけど・・・岡田信一郎も怒ってたかも? 
ま、師であり建築界のドンである辰野に文句など言えるはずもありませんです。

中央公会堂は広いので今回は特別室のみご紹介。
中央公会堂 特別室1 中央公会堂 特別室2
この日は日曜日で、結婚式の準備をされていましたが、同じ見学会の方が見学を断ってくれて運良く中まで見ることができました。感謝!

天井画は当時を代表する洋画家・松岡壽(ひさし)によるもので、題名は「天地開闢(てんちかいびゃく=世界の始まり・天地創造)」。
中央公会堂 天井画 

日本神話の別天津神(ことあまつがみ)が、伊邪那岐・伊邪那美(いざなぎ・いざなみ)にこれで大地を創りなさいよーと天沼矛(もしくは天の瓊矛。あめのぬぼこ)と授けている場面です。
もくもくの雲と神様3柱に鳥2羽という、シンプルな構図。2002年の大規模な修復前は桟の跡がくっきり残って格子状の模様になっていました。

中央公会堂 素戔嗚尊 中央公会堂 太玉命
左画像は北側の壁画は伊邪那岐・伊邪那美の子「商神 素戔嗚尊(すさのお)」
右画像は南側「工神 太玉命(ふとだまのみこと)」

中央公会堂 ステンド内側 
中央公会堂 ステンド外側窓には国内最大級のステンドグラスがあり、祝い事の象徴・鳳凰が見えます。
その足元には「文」に似た感じにデザインされている大阪市の市章・澪標(みおつくし:浅瀬を通行する船のための水路標識)。

丸い部分は凸レンズになっていて、光を拡散させて絵を保護する役目があります。

  ↓ドアの左右の装飾は刺繍。
中央公会堂 特別室3(建築データ)
竣工 :1918年(大正7年) ・2002年(平成14年)改修
所在地:大阪市北区中之島1-1-27 
設計 :岡田信一郎(原設計)、辰野片岡建築事務所(実施設計) 
施工 :清水組 
構造 :鉄骨煉瓦・鉄筋コンクリート造3階建、地下1階
備考 :国重要文化財

●難波橋
難波橋 全体 難波橋 ライオン
京阪電車のKPRESS3月号に、ちょうど難波橋の記事が載っていました。難波橋自体は奈良時代からあり、市電が走るようになった明治45年に現在の場所へ移動。その3年後に鋼製として建て替え。この時に
ヨーロッパの橋によくあるライオン像をまねて設置したようです。ライオン像は橋の四方に鎮座していますが、同じものがもう1体「がんこ和歌山六三園」にあるのだとか。
そういえば、ライオンの背後から写真を撮ってたら、「いま、ライオンのお尻、撮ってなかった?」と、すかさずツッコミ受けました(笑)。鋭い! でも、お尻フェチって訳じゃあないんです。

(建築データ)
竣工 :1915年(大正4年) 、1975年(昭和50年)改装
形式 :合成桁及RCアーチ
橋長 :187.2m
幅員 :21.8m

●北浜レトロビルヂング(旧・林降産業)
北浜レトロビルヂング証券仲買商の商館として設立。戦後は建築機材の商社・林降産業の本社社屋に。その後、売却物件となったところを平成9年、現オーナーが買い取り、保存改修。
今は英国風喫茶になっています。以前、ここでお茶したことがあるのですが、メニューの中にお店の購入から開業までのいきさつや並々ならぬ熱意がまとめられていて感服した記憶があります。
今回は外観を見ただけだったので、ここの話はまた別の機会に。。。

(建築データ)
竣工 :1912年(明治45年)
所在地:大阪市中央区北浜1-1-26
設計・施工 :不詳 
構造 :煉瓦建2階、地下1階
備考 :登録有形文化財

●旧大阪証券ビル市場館
大阪証券ビル ホール 大阪証券ビル 格子

大阪証券ビルは2004年に保存建て替えされました。オリジナル部分で残ったのはドーム部分、内部ではステンドグラス、エレベーターの扉などがもとのまま。
大阪証券ビル 全体また、保存を機に昔の写真を手がかりにホールのシャンデリア、窓の金属格子が新たに取り付けられました。

(建築データ)
竣工 :1935年(昭和10年) ・2004年全面改装 
所在地:大阪市中央区北浜1-8-16 
設計 :長谷部竹腰建築事務所
施工 :大林組 
構造 :鉄筋コンクリート造6階建 地下2階付

(参考資料)
  大阪人 2002年12月号大阪人 2002年12月号
日本の近代化遺産 第5巻 大いなる商都・民(みん)の力 ~大阪の近代化遺産~ [DVD]日本の近代化遺産 第5巻 大いなる商都・民(みん)の力 ~大阪の近代化遺産~ [DVD]
(2006/01/28)
藤森照信

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(今日のおまけ)
2日目のランチは高麗橋の北浜プラザ2階にあるイタリアン・ビランチャ北浜本店へ。
北浜プラザって2005年まで三越があったところだそう。今はタワーマンションも建ってます。
前菜・パスタ・メイン・ジェラートで1600円のコース(+100円でドリンク付)でした。
前日の美々卯でも「マー、このお値段でこのお料理なんてお安いわねー、さすが大阪ねーー」と参加者の方々がおっしゃっていましたが、ここもコスパが良く、料理もおしゃれでおいしかったです。
ちなみに、日曜にこの周辺でやってるお店がなかなかなくて困っていたら(しかも団体だし)、生駒ビルのオーナーがここのお店を紹介してくれたそう。見学会ってこういう手配もあって大変です。
お世話になりました!
ビランチャ 前菜&パンビランチャ メイン
ビランチャ パスタビランチャ ジェラートビランチャ 紅茶
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