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徳川義親邸 正面

徳川義親邸 ロビー

徳川義親邸 チェスト蓼科高原に一泊した翌日、野辺山高原のこちらへ。地理的には近いものの、なにせ山から山への移動なもので、1時間くらいかかりました(^_^;
お目当ての旧徳川義親邸も前日の旧渡辺千秋伯爵邸と同様、東京からの移築です。
こちらは目白からのお引越し。もとは名前からも察せられるようにあの徳川のもので、尾張徳川家19代当主・義親が1934年(昭和9年)に建てました。
  イギリスから輸入されたチェスト(収納箱)。

徳川義親邸 レストランその後、1968年(昭和43年)に西武が譲り受けてこの地に移築(その際、3階部分は残念ながら省略されてしまったようです)、翌年にホテルとして開業しました。
ちなみに、現在の名前である「八ヶ岳高原ヒュッテ」の「ヒュッテ」はドイツ語で「山小屋」の意。
1990年までホテルでしたが、そのあと観光施設となり、今はゴールデンウィークと夏休みのみ、営業しています。高級中華で知られる「赤坂離宮(HPではレストラン・アルペンローズとして紹介)」が料理人を派遣していて、ウェイターも中国の方でした。
そんなこともあって、価格帯はお昼で¥1700~¥5000と多少高め。
いろいろ食べられそうな飲茶セット¥2000にしてみました。割と定番の飲茶セットで特別変わったメニューでも食材でもありませんが、ひとつひとつがきちんと作られていてどれもおいしい。特におかゆは滋味豊かでしみじみ美味でした。お代わりしたかったくらい・・・。
赤坂離宮 飲茶セット 赤坂離宮 デザート

建物の様式としては、これまた旧渡辺千秋伯爵邸と同じく英国式ハーフティンバーなのですが、中がかなり豪華であろう千秋邸と違い、こちらの内部はかなりシンプル。邸宅としては天井が低いそうで、ヒュッテと名付けられたとおり、山小屋的な印象を受けます。

徳川義親邸 外観1 徳川義親邸 徳川家紋
屋根はフランス産の天然スレート         正面には徳川の家紋が入っている

徳川義親邸 外観2
外側の斜材までちょうなで削られている

徳川義親邸 喫茶タンネ
喫茶部タンネは9:30-16:00営業。チーズケーキ、洋梨タルトなど

徳川義親邸 庭
喫茶で販売しているソフトクリームは外でも食べられる

高原へいらっしゃいこの建物で欠かせない話題は2つ。
1つ目は、山田太一原作で放送されたドラマ『高原へいらっしゃい』のロケ地となったことです。
1976年(昭和51年)に、まず田宮二郎主演で製作され、2003年(平成15年)には佐藤浩一主演でリメイクされました。
残念ながらどちらも見たことがありませんが、1階の小部屋に当時の撮影風景や俳優さんのサインなどが展示されており、田宮版のTVも少し見ることができます。

徳川義親邸 クマ玄関ロビー2つ目はクマさんの彫刻です。
熊の木彫りというと今ではすっかり北海道土産ということで定着していますが、その発案者は義親であるそうです。
尾張徳川家は明治になり、職を失った旧藩士や農民を開拓団として北海道へ送ったのですが、現金収入は少なく、厳しい冬を越えるのも難しい。
そのことを気にかけていた義親は大正10年、スイスを訪れた際、土産物として売られていた木彫りの熊を見て、これを日本でも作れば現金収入になると思いついたのだとか。
ヒュッテにいる熊は6体と壁に顔が並んでます。
中へ入るとロビーですぐに出迎えてくれますが、うち1体はトイレ手前の階段親柱に隠れているので、要チェック。
なお、こちらの建物に使用されているのは北海道産のヤチダモ。贅沢に使用され、その量は移築時にトラック60台分だったといいます。
贅沢に使ったのは、無論、財力やスケールの大きな義親の人となりもあったのでしょうが、少しでも開拓団の現金収入になったらという配慮があったのかなと勝手に想像してみたりもします。

徳川義親邸 クマ階段1徳川義親邸 クマ階段2徳川義親邸 クマ階段3
徳川義親邸 クマ階段2-1徳川義親邸 クマ食堂奥徳川義親邸 クマ頭

徳川義親邸 2階
2階は義親の書斎や夫婦の寝室として使われていた

八ヶ岳高原ヒュッテ(建築データ)
竣工 :1934年(昭和9年)
所在地:長野県南佐久郡南牧村大字海の口
設計 :渡辺仁

(店舗データ)
●八ヶ岳高原ヒュッテ 赤坂離宮 
営業時間:11:00~14:00、17:30~20:30(予約制)
営業日 :GW・夏休みのみ
TEL   :0267-98-2131
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