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梅雨の時期ですが、イタリア大使館別荘へ行ってきました。
歌ヶ浜駐車場から15分ほど歩いて建物へ。こちらは昭和3年にイタリア大使デラ・トーレの依頼を受け、アントニン・レーモンドが建てたもの。

イタリア大使館別荘 外観1

イタリア大使館別荘 外観2

イタリア大使館別荘 外観3

イタリア大使館別荘 外観4 イタリア大使館別荘 外観5
フランク・ロイド・ライトの下で働いていたレーモンドは師を離れたあともその影響から逃れられないことに悩んでいたそうですが、この建物では完全にオリジナリティを出しています。
この外にも内にも「木の皮」で覆われている建物。ライトどころか、ほかの近代建築と比べても唯一無二というか。
建物の図面には「地元の山材を配することに妙味あり」と指示が残されていたそう。最近すっかり定着した、「地産地消」という言葉に通ずるやり方で、地元の大工推薦で東照宮にも寄進された日光杉を資材として採用しました。
日光ではもともと、杉皮で屋根をふくのは日常的だったようです。

イタリア大使館別荘 居間
居間:書斎から食堂を見る方向。

玄関を入るとすぐに居間があり、右手に書斎、左手に食堂がワンルームであります。
こうした外交官の家でワンルームに仕立ててあるのは非常に珍しいのだとか。

イタリア大使館別荘 居間2
居間のソファ。奥に見えるのは書斎の机。

イタリア大使館別荘 天井1 イタリア大使館別荘 天井2
天井も皮で市松張り、網代張り、矢羽張りといったさまざまなバリエーション。

イタリア大使館別荘 書斎
書斎:暖炉は玉石張り。食堂の暖炉と対になっている。

イタリア大使館別荘 食堂

イタリア大使館別荘 縁側

イタリア大使館別荘 中禅寺湖

イタリア大使館別荘 階段
階段

イタリア大使館別荘 休憩室 イタリア大使館別荘 大使の間
(2階) 左:休憩室  右:大使の間
2階は大使の間以外は杉皮での復元ではなく、地元のさわらなどを使用。


イタリア大使館別荘 副邸 外観 イタリア大使館別荘 副邸 中
大使館のすぐ近くにある副邸は大使に随行した人々が使用したといわれている。
現在は国際避暑地歴史館として利用。


英国大使館別荘近くに建っている旧英国大使館別荘も平成22年に寄贈をうけ、現在整備の真っ最中。
2年後の夏に公開予定。
英国外交官アーネスト・サトウにより明治29年に建設されたものだそう。
公開がたのしみです。



(参考文献)  


(今日のおまけ)
クリンソウ大使館を見学した後、フェリーでクリンソウが群生している千手ヶ浜へ行きました。
こちらの群生地は私有地ですが、所有者がクリンソウではなく、鹿による食害を知ってほしくて公開しているのだそう。
そこにには増えすぎた鹿が山の草木を食い荒らしている現況があります。鹿が笹を食い尽くしたことによってホトトギスが巣を作れなくなり、それによって他の小鳥もいなくなり、その鳥だちが食べていた毛虫が繁殖する、と言った連鎖や、笹がなくなってほかの新芽なども食べてしまうため、若い木が育たないといった問題が起こっているとのこと。
そのため、クリンソウの周りは網で囲われています。夜になると食料を求めて20頭近くの鹿が毎晩現れるそう。
一見、人の目にはただただ美しく映る群生地が実はさまざまな危機に直面していることを教えられました。
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