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(その1)より続き

●高輪消防署二本榎出張所(港区高輪2-6-16 昭和8年)
高輪消防署二本榎出張所
今回はさらっと通っただけなのですが、数年前、グループでこの周辺を見学して回っていた時、外観だけ見て終わるつもりが、どうやら頼めばガイドしてくれるみたい、と、成り行きで見学させてもらったことがあります。
2階には昔の火消し道具などが展示されていて半纏や半鐘がありました。そういえばキャンプカーみたいになっている消防車の中も見せてもらいましたっけ。
なお、現代では火の見櫓は必要なくなってしまったため、このように残ってるのは、大変珍しく、保存されたのは貴重であるようです。

●日本基督教団高輪教会(港区高輪3-15-15 昭和7年) 
高輪教会
あ、なんかライトっぽいデザインの建物!と思ったら彼のもとで学んだ岡見健彦の設計。
『東京建築ガイドマップ』によると、この建物がライトの影響をかなり受けているのは、昭和3年~5年までタリアセンで学び、日本に戻ってきて間もない頃の作品だからではないかとのこと。ライトっぽい教会としては日本で最初のものだそうです。

●旧竹田宮邸「高輪貴賓館」(港区高輪3-13-1 明治44年)
竹田宮邸 01
この辺りは江戸時代は土佐藩の武家屋敷あったそうです。そのあと後藤象二郎邸を経て、明治31年に皇室の御用地となりました。
明治40年に御用邸を建てはじめましたが、その建設中にこの地はそれぞれ明治天皇の内親王と結婚した竹田宮恒久王・北白川宮成久王・朝香宮鳩彦王の三宮家に分け与えられました。
現在その跡地にできたのがプリンスホテルですが、同じ一つの敷地にありながら名称はあえて「グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪」とわけているのは高輪が竹田宮、新高輪が北白川宮の跡地だからだそうです。

竹田宮邸 02
建設中だった建物は明治44年完成し竹田宮家に下賜されました。かつては現在残る洋館のすぐ隣に三連の和館が平屋で表御殿・中御殿・奥御殿と並んでいたそうです。残念ながら旧北白川宮邸も取り壊されてしまい今はありません。設計は両方とも皇族のものだけあって宮内省内匠寮があたりました。一般には設計者としてまず名前が挙がるのは内匠頭の片山東熊ですが、実質的な設計は木子幸三郎がしたようです。フランスバロック風ルネサンス様式。

竹田宮邸 03
残念ながら中は撮影禁止だったので、画像がなくて申し訳ないのですけども、内装は迎賓館を訪れた人ならまず『似てる』と思うに違いありません。迎賓館が片山東熊の代表作なので似ていて当然なのですが、設計時期が迎賓館の工事が完成に差し掛かった頃というのも大きいようです。
一番分わかりやすく『似てる』と思わせるのは白漆喰に黄金の花綱装飾という華やかさ。よく考えると、この取り合わせって、ほかのどの豪華な洋館でもあまり見かけませんし、これにふさわしいのはやはり皇室だけな気もします。

竹田宮邸 04
こちらは普段、宴席・会議専用ということで一般利用はできません。確実に見る方法は今回のツアーに参加することです(笑)。
あとは結婚式にお呼ばれされるとか。ただその場合、2階は開放されないようですし、今回はバックヤードといいますか、普段見せないところも見られたのがツアー特権でした。例えばかつてのトイレや共同浴場は倉庫になってたりとか、2階の妃殿下の寝室・パウダールームさえ倉庫・パントリーになってたりとか。使用人の部屋が改装の際、トイレに作り直されたのとかはまあ、やむなしと思いますが、やんごとなきお方のお部屋が倉庫になっているのはちょっと寂しいかも(^_^;
非公開部分としては配膳用の螺旋階段も見せて頂きました。今は花屋さんが使っている地下はかつては厨房だったそうです。階段はものすごい急勾配だし狭かったので、ここを料理を持って上り下りするのは大変だったろうと思います。

竹田宮邸 05
改修は昭和46年、村野藤吾によって行われました。なお、迎賓館の改修も村野藤吾ですが、新高輪プリンスホテルは彼の設計です。大昔、とある歌手のディナーショーで飛天の間に行ったことがあります。なんとステージのかぶりつきという垂涎の席で見られたのですが、それはチケットを、私の知り合いのそのまた知り合いの女性のおじさんがかおじいさんだかがここを建てた人だからから取れたんだよ、と言われたのを久しぶりにプリンスに来て思い出しました。
そのころは建築に興味がなく、『なんか派手な建物・・・』としか思わなかったのですが、今にすればあの隣のテーブルに座っていたあの人は村野さんの親族だったのか~~。なんでもいいからエピソードの一つでも聞いていれば・・・と悔恨。

竹田宮邸 06
チャペルは一部改装。完全オリジナルなのは床と椅子で、椅子の真ん中についている太陽みたいなマークが竹田宮の紋章?だそう。2階にある一部のソファなども現存品。
桐の間、橘の間など、各部屋はもともとの名称を引き継いでいますが、菊の間だけは改称されたとのことでした(何に変わったのかは失念・・・)。いっしょに見学していた参加者が「菊だと恐れ多いから?」と言っていました。たしかにそんな理由かもしれませんね。

竹田宮邸 07
2階のベランダの柵はかなり低いです。これは、当時、高台にあるこの洋館からは品川の海が見渡せたので、わざと低くして、(多分ロッキングチェアなどに座っても)景色がよく見えるようにしたそうです。
今は庭に結婚式用の浅いプールが眼下にあって、もっぱら披露宴や挙式の時、上からの写真撮影に使う空間となっているそうです。ということで、こちらもツアーならではの見学スポットでした。 

(参考文献)


(今日のおまけ)
●松島屋(港区高輪1-5-25)
松島屋松島屋 ビラ
さんぽの途中でガイドさんが東京三大大福として有名な松島屋(ほか2店は護国寺群林堂、原宿瑞穂)へ寄ってくれました♪
松島屋は1918年創業の老舗で今月でちょうど今年で100周年! 
7/31-8/2の間、感謝を込めて大福が(?)100円になるそうです。
午前中に売り切れることも珍しくないそうですが、この日は暑かったためか?、まだ売っており、ツアー参加者もちらほら買っておりました。私は幸運にも当日、大福を頂く機会に恵まれまして、家族によいお土産が出来ました。大変おいしゅうございました。おご馳走様!!
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